『500ページの夢の束』は、「好き」が力になることを信じさせてくれるお話。
映画『500ページの夢の束』2つの視点レビュー
真面目視点とにわかスター・トレックファン視点の2つの目線でレビューします!
★ほんのりネタバレあり
日本版公式サイト
『500ページの夢の束』の刺さったところ!
1.願いが自分を変えてゆく
主人公・ウェンディは自分を表現することが上手ではありません。
ですが彼女の大好きな『スター・トレック』が願いを叶えるきっかけを与え、さらには人とつながるツールになり、好きなものが自分の力になるという心強さが描かれます。
毎日のスケジュールをこなし日々を暮らす彼女が習慣のループから自らの意思で抜け出す、願いが自分を変えていく姿は力強く、観ていてとても誇らしく思えました。
▼習慣化されたウェンディの毎日
2. ウェンディは旅の道中、悪い人と良い人に出会う
こ れ ぞ ロ ー ド ム ー ビ ー ! !
と言いたいところですが、自閉症の彼女にとって日々とまったく違うことを行うことは想像以上に苦痛を伴うようです。
様々な場所、そして人に出会ってゆく様子はかなりハラハラ。子を見守るお母さんの気分で観てました。どうか、無事にパラマウントに着いてくれと……。
ただ、多くの辛さに耐えながらも「どうしてもこの脚本を届けなければいけない」と意思の揺るがないウェンディの姿勢は相当かっこいいです。イケメンです。
3. 愛犬ピートがかわいい
この映画は犬要素が大いに含まれています。
ウェンディの愛犬・ピート(たぶんチワワ?)の名役者っぷりも見所です。
彼女の旅の相棒で、1人と1匹で支えあいながらLAを目指す姿にほっこりします。
犬好きには正直たまらん映画です。猫派もぜひ……
そして最後は
にわかトレッキー視点で『500ページの夢の束』を推せるポイント
1.『スター・トレック』へのリスペクトと小ネタの挟みようが半端ない
主人公ウェンディもですが、作品自体もスタトレ愛があってトレッキーが嬉しくなる映画でした。
ファン同士のやりとり、同志だからこそ分かち合える「あの感覚」やファンコミュニティの素敵な部分も描かれていたり、アメリカでのスタートレックの扱いがどんな感じなのかが垣間見える部分が非常に好きです。
そして、1度観ただけじゃ見つけきれないほどふんだんに散りばめられてるネタを探しに映画館に足を何度も運んでしまいそうです。いやほんとたくさんあるみたいですよ。
▼マニアックすぎるスタトレクイズ(賭けw)
ウェンディの働くシナボンとのタイアップ企画もやってるみたい。
2.キャストも半端ない
私の大好きな『スター・トレック イントゥ・ダークネス』に出演するアリス・イヴがウェンディのお姉ちゃん役で出演しているのアツい!アツいよ!!
正直に申し上げると、ウェンディを支えるソーシャルワーカー・スコッティ(名前がトレッキー的におっ、って思いますよね)を演じるトニ・コレットを見たとき
「トリプルX(:再起動)やん…」って声出そうになりましたわ。一心同体じゃん?
ダコタ・ファニングちゃんは『オーシャンズ8』のカメオで出てきたのが素敵でしたね。
3.エンタメの聖地ロサンゼルス、パラマウント・スタジオがアツい
滅茶苦茶に私事なんですけど、娯楽の殿堂LA・ハリウッドエリアが大好きです。
人生で初めて行ったスタジオが偶然にもパラマウントで(ドラマ『glee』の聖地)、その翌年はスタトレにハマり再度パラマウントスタジオツアーに参加する熱心なギーク野郎だったので、ウェンディが目指す場所がここだったことに胸をときめかせまくっていました。
著者近影(笑)
次にパラマウントスタジオに行くときは本作の聖地巡礼もできちゃいますね!!
そしてウェンディはスタジオ内のレナード・ニモイ ウェイの存在に気づいたんだろうか。とか勝手にウフフ、って楽しんでました。彼女はスポック推しだよね?
また、脚本を書くのも好きなので「他人事とは思えないわ(キュン)」という思いで映画を観ていました。ちなみに私はカーク船長がすきです。
大切で、大好きな1本になりました。『500ページの夢の束』ついに本日公開です!